愉快な世界の漬物たち
日本だけではなく食卓に漬物が並ぶのは世界中で日常的に見る光景です。
ここでは、世界の個性あふれる様々な漬物をご紹介いたします。


インドでは漬物のことを「アチャール」と言います。多様な言語が話されているインドでは、地域によって様々な呼び方があります。「アチャール」は国の公用語であるヒンディー語の呼び方で、国の準公用語である英語の呼び方では「ピックル」です。また、インド西部で話されるマラーティー語では「ロンチャ」、インド南部で話されるタミル語では「ウールガイ」と呼ばれています。その他にも色々な呼び方があります。
アチャールの種類も、地域によって様々です。にんじん、きゅうり、大根、唐辛子、にんにく、しょうがなどの野菜だけでなく、マンゴー、レモン、ライム、グーズベリーなどの果物、鶏肉や羊肉、魚のアチャールもあります。漬け方は基本的に酢やレモン果汁、塩、マスタードオイルやごま油などの油、色々なスパイスを使って漬けますが、油を使わないアチャールもあります。インドでポピュラーなマンゴーのアチャールだけでも様々な漬け方があり、スパイシーで酸味のある甘くないアチャールもあれば、砂糖の一種であるジャガリーを使って漬けた甘酸っぱくてスパイシーなアチャールもあります。日本でも大根の漬物はぬか漬、たくあん、甘酢漬など様々な調味料、漬け方で漬けられるので、多種多様な漬物が食べられているというところは日本と似ています。
また、「アチャール」は、ふだんの食事の付け合わせとして食べられ、親しまれているのも、日本の漬物と似ています。
