野菜のひみつ
しょうがの生まれ故郷
しょうがの生まれ故郷はインドからマレーシアあたりの熱帯アジアと言われています。中国では、紀元前1世紀には栽培され、薬や食用として食べられていました。日本へは3世紀より前に、中国から伝わってきたと言われています。

しょうがは羊一頭が買えるほど高価だった
中世ヨーロッパでは、しょうがはとても高価な香辛料の一つとして、アジアから乾燥した状態で持ち込まれました。14世紀のイギリスでは、1ポンド(約450g)のしょうがは羊1頭と同じくらい高価なものでした。

しょうがいろいろ
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普段、お店でよく見かけるしょうがです。「ひねしょうが」「囲いしょうが」などとも呼ばれています。収穫したものをある程度貯蔵して出荷されています。辛味が強く繊維が多いのが特徴です。生のまますりおろして刺身やそうめんの薬味はもちろん、炒め物、煮物、スープなどいろいろな料理に合います。「根しょうが」と言っても食べているのは「茎」の部分です。
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収穫したばかりの生姜で、辛味と繊維が少なく、みずみずしいのが特徴です。千切りにして薬味に使ったり、甘酢漬けに向いています。
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しょうがが4~5㎝程度に育った時に、葉をつけた状態で出荷されたものです。さわやかな香りがあり、辛味が弱くシャキシャキとした歯ざわりが特徴です。味噌をつけてそのまま食べたり、甘酢漬けにしたり、形を生かしたまま肉巻きにも向いています。
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葉しょうがの一つで、光を調節したり、間隔を狭めて栽培し、軟らかく細長く育てたものです。「はじかみ」とも呼ばれています。さわやかな香りがあり、辛味が少なく、やわらかいのが特徴です。焼き魚の添えに使われている赤く長細いしょうがは、矢しょうがの甘酢漬けです。生のまま、みそやマヨネーズをつけてて食べるのはもちろん、形を生かしたまま、天ぷらや肉巻きにも向いています。
おいしいしょうがの選び方
- 皮に傷がないもの
- ふっくらとかたく重みのあるもの
- 切り口にカビや干からびがないもの

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千切りして塩漬けしたしょうがを、梅酢で漬け込んで作ります。
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新しょうがを薄く切って、甘酢に漬け込んで作ります。
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新しょうがを薄く切って、たまり醤油、砂糖、みりんなどを合わせた調味料に漬け込んで作ります。
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塩漬けした矢しょうがを、甘酢に漬け込んで作ります。
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薄く切ったしょうがを、はちみつに漬け込んで作ります。
参考文献:
『栽培植物の起原と伝播』星川清親著(二宮書店)
『香辛料の世界史』 リュシアン・ギュイヨ著 池崎一郎,平山弓月,八木尚子共訳(白水社)