野菜のひみつ
オクラの生まれ故郷
オクラの生まれ故郷はアフリカのナイル川支流域と言われており、紀元前の古代エジプトでは栽培され食べられていました。オクラはアフリカからヨーロッパを経て、アメリカへ渡り、日本へは、明治時代初めにアメリカから持ち込まれました。当時オクラは、アメリカネリや陸蓮根(おかれんこん)とも呼ばれたりしていました。
オクラは外来語だった
オクラは和食にもよく登場することから、「和」のイメージが強いですが、実は英語名「okura(オクラ)」から来ています。さらにさかのぼれば、アフリカのガーナ共和国で話されるトウィ語「nkuruma(ンクラマ)」に由来しています。
オクラの実は空に向かって育つ
空に向かって育つことから名づけられた「そらまめ」と同様に、オクラも空に向かって育ちます。
オクラいろいろ
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普段、お店でよく見かけるオクラで、長さが5〜8cmくらいです。和え物や炒め物、天ぷら、汁物にも合います。
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五角オクラは成長しすぎると筋張って硬くなりますが、丸オクラの場合は少し成長してしまっても、あまり筋張らないのが特徴です。五角オクラ同様にいろいろな料理に合います。
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一般的な緑色のオクラより、色が薄く白っぽい色をしているオクラは「白オクラ」と呼ばれており、実際は淡緑色をしています。中でも、白オクラ〈三隅(みすみ)系〉は山口県の伝統野菜です。粘りが強く、産毛やアクが少ないことから、生食に向いています。
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皮が赤紫色のオクラ。加熱すると色が緑色になってしまうので、赤い色を残したい場合は、産毛を落として生のまま食べることをおすすめします。
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おいしいオクラ(五角オクラ)の選び方
- 鮮やかな濃い緑色をしている。
- 極端に大きすぎない。
- 産毛がたくさんある。
- ヘタの部分がピンと張っている。
- 切り口がみずみずしい。
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塩ずりしたオクラを軽くゆでて、ヘタを切り落とした後、白だしなどの調味料に軽く漬けて作ります。
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オクラを醤油や砂糖を合わせた調味料に漬け込んで作ります。
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山形県村山地域、置賜地域の郷土料理で、基本の具材は、なす、きゅうりの夏野菜と、みょうが、青じそ、ねぎの香味野菜を細かく刻んで、醤油などの調味料で和えて作ります。オクラやがごめ昆布を入れて粘りを出しただしを作ることも多いです。
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