野菜のひみつ
なすの生まれ故郷
なすの生まれ故郷はインドの東部と言われており、日本へは5世紀よりも前には、中国を経て伝わってきたようです。
江戸時代、冬に食べるなすは金持ちの食べ物だった
初夢に見ると縁起がいいと言われているものに「一富士(いちふじ)、二鷹(にたか)、三茄子(さんなすび)」があります。なぜこの3つが選ばれたかというと、「江戸時代の将軍徳川家康が富士山、鷹狩り、初物のなすが好きだったから」、「江戸時代の駿河(するが)の国(今の静岡県)での、高いものの順番。富士山、愛鷹山、初物のなすの値段」などといろいろいわれはあります。実際に徳川家康はお正月になすを食べていたようですが、その時代、お正月のなすはとても高価で、一般庶民には手の届かない存在だったようですよ。
なすの花には無駄がない
ことわざに「親の意見とナスの花は、千にひとつのむだはない」という言葉があり、「ナスは、咲いた花が全部実になるので無駄がなく、親が子どものためにする意見もすべて無駄なことはない」という意味です。このことわざにあるように、なすは花を咲かせるとかなり高い確率で実をつけます。なすはことわざに使われるほど、昔から人々の間で親しまれていたようですね。
なすいろいろ
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寒い地域でも暖かい地域でもつくれることから、日本中で栽培されています。
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30㎝を超える長さで、九州でよく栽培されています。
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20㎝ほどの長さで、関西地方でよく食べられています。
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その名のとおりまん丸な形をしており、肉質がしまっています。田楽や煮物に向いています。
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他のなすに比べて水分が多くて柔らかく、あくが少なく独特の甘みを持つため、生でも食べられます。
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皮が薄く、やわらかいのでぬか漬けやからし漬けなどの漬け物に最適です。
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アメリカの品種を改良して作られたもので、ヘタの色が緑色なのが特徴。皮が固く、肉質がしまっています。崩れにくいので、煮物や焼き物に向いています。
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皮はかためですが、肉質がやわらかく、アクが少ないのが特徴です。
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おいしいなすの選び方
- ヘタが黒く、触ると痛いぐらいのもの。
- 実がふっくらとしており、
首までしっかりと太っているもの。 - 色が濃く、ツヤがあって光っているもの。
- 表面にしわのないもの。
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なすをぬかみそに漬けたり、塩水に漬けたりして作ります。
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酒かす、砂糖、からし粉、塩を混ぜたものに漬け込んで作ります。
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