

持続的農業の推進
農業機械を開発する「国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構農業機械研究部門」と協議を行い、東海漬物が利益の一部を寄付することで農業機械の開発を支援することで合意しました。
大規模施設園芸では年間の労働時間が長く、持続的な農業の実現のためには栽培管理の省力化をすすめる作業管理ロボットの研究開発が重要となります。農研機構では、収穫作業に次いで作業割合が高い、下葉処理作業を行うロボットの開発に着手しました。
開発する下葉処理ロボットでは、立木用バリカンをトマトの主茎に沿って動かし、下葉切断動作を行います。これを実現するため、対象となるトマト株の主茎・葉・果実・栽培ベッドなどを検出し、ロボットの刃先を適切に移動させるための動作経路生成アルゴリズムを開発しました(図1)。また、開発したシステムに対し、実験室環境下にて下葉処理作業の動作試験を行ったところ、7割程度の下葉を切断できることが確認できました(図2)。本成果は施設園芸の研究者が集まる国際学会でも発表され、大玉トマト用下葉処理ロボットの実現に向けて更なる研究に取り組んでいます。

