おうちで話そうおいしい食育

愉快な世界の漬物たち

日本だけではなく食卓に漬物が並ぶのは世界中で日常的に見る光景です。
ここでは、世界の個性あふれる様々な漬物をご紹介いたします。

フィリピンのお漬物

パパイヤの漬物 アチャラ

「アチャラ」はフィリピンの代表的な漬物で、「パパイヤ」を使った甘い味付けの漬物です。フィリピンの家庭ではチャーハンや肉料理に添えて食べられています。 作り方は、まだ熟していない青いパパイヤを細切りにし、塩水に一度漬けて搾り、にんじん、たまねぎなどの細切りの野菜、しょうが、にんにくと一緒に甘酢に漬け込みます。

もともと「アチャラ」とは、ペルシャ語で野菜や果物の漬物を意味する『アチャール』がポルトガル語になり、その後フィリピンに伝わったと言われています。(インド、パキスタン、インドネシアなどでも「アチャール」と呼ばれる漬物があります。)また、ネパールには「チャーレ」、アフガニスタンには「オチョール」といった「アチャール」と同源といえる漬物もあります。

実は日本にも「阿茶羅漬(あちゃらづけ)」という漬物があります。これは、れんこん、大根、かぶなどの野菜を細かく刻んで、唐辛子の入った甘酢に漬けたものです。江戸時代の南蛮貿易で日本にも伝わってきたと言われています。

フィリピンの「アチャラ」と日本の「阿茶羅漬(あちゃらづけ)」、住んでいる国が違っていても、野菜や果物を美味しく食べるために工夫をするという食文化は世界共通なのかもしれませんね。

画像:アチャラ
画像:青パパイヤ
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