有東木(うとうぎ)集落は、国の民族無形文化財に指定されている盆踊りや、お神楽など貴重な文化が残り、新緑から紅葉、雪景色と四季折々の特徴ある風景が味わえる自然豊かなところ。
およそ400年前の慶長年間(1596〜1615年)に、地元で「わさび山」と呼ばれているの渓谷一面に自生していたわさびを、集落近くの「井戸頭(いどがしら)」という湧水地に移植したのが、わさび栽培の始まりだと伝えられている。
「わさびは全国で自生していますが、ここが栽培に適した水温だったんでしょうね。通常、野生のわさびは2〜3cmにしか育たちませんが、根の部分が大きくなる株を見つけ、それを集落の近くに移植して栽培するようになったようです」