北海道の本格的な山菜シーズンは、雪どけと共に訪れる。トマムリゾートで知られる占冠村では、「しむかっぷ山菜を楽しむ会」事務局長・山本敬介さんの案内で、旬の山菜を味わうことができた。
川沿いの林に足を踏み入れたとたん、シャク、ミツバ、ハンゴンソウ、エゾエンゴサク、イラクサ、オニシモツケ、ニリンソウ、オオウバユリ、コゴミ、イタドリの芽、ヨブスマソウなどがすぐに見つかった。
実は、道内でも占冠村の山菜はおいしいという説がある。その理由を山本さんに聞いてみた。
「この辺りはかつて海の底だったらしく、アンモナイトや貝の化石がたくさん出土しています。ミネラルをたっぷり含んだ土地であることがおいしさの秘密ではないでしょうか? 道路から少し入っただけでこんなに豊富な山菜が採れる地域は少ないんですよ。それを若い世代にも伝えていきたいですね」